まごころのつぼみ(10)

90代の利用者Bさん。

脳梗塞による半身麻痺を長年患われていましたが、温かいご家族の献身的な介護でご自宅で過ごされていらっしゃいました。

出会いは丁度2年位前、利用されていたデイサービスが移転されるとのことからまごころを利用されることとなりました。

自分で食べ物を口へ運ぶことが出来ないBさんはスタッフが介助しないと食事が出来ません。水分を摂るのもとろみを付けスタッフが介助します。タイミングを合わせないとスプーンを噛んでしまうため、そういう利用者さんの介助をさせてもらったことがあるうちに声がかかったようです。

先週くらいから血圧が下がり食事・水分ともに摂れなくなって来ていました。週に一度の主治医の往診があり、”もしかしたら・・・”とのことでした。

まごころでは、なるべくベッドで休みながらも、食事・水分の摂取をがんばっていただいてきましたが、最後は家で看たいとのご家族のお考えでデイサービスを卒業されることとなりました。

介助を通して”まごころ”がどれくらいお伝えできたか、お話が難しいBさんに聞くことは出来ませんでしたが、時折見せてくださる表情やホントたまにしてくださるバイバイなど少しは心を通い合わせたのではと思っています。

どうか、残された日々をどうか心安らかにお過ごしくださることを心よりお祈り申し上げます。

 

追伸 案外、元気になったけえ、また頼むわ!とお会いできたらいいですね。
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『まごころのつぼみ』は、介護と言う仕事は、スキルよりもメンタル!と思っている私がず~っとあたためていた『スタッフと利用者さん、あるいは利用者さんと利用者さん、もしくはスタッフとスタッフなどの心の通い合う様子をどんどん公開していきたい』という思いを形にしたものです。
不定期ですが出して行きたいと思います。

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