介護とは寄り添うこと

先日、農業の話を聞きました。

それによると農業とは『自己再生可能な自然エネルギーへの参加』なのだそうです。

ひるがえって、介護はと言いますと、私なりにこう思いました。

介護とは、加齢や病気、事故などによって低下するADL,つまり出来ていた事が出来なくなる、ことをコントロールし、補うことではなく、大きな流れに参加していくこと!なのではないか・・・・

例えば、脳梗塞によって麻痺が残り車椅子生活を余儀なくさせられたお年寄りに、私達の視点で出来ないこと=つまり歩けないことをコントロールし、歩けるようになる、もしくは歩けるのと遜色なく生活できるよう介助することが介護と思っていたが

そうではなく、本人の人生の流れの中で、年々歳を取って行く時間の流れの中で、車椅子であることをどのように捕らえ、どのように昇華していくか。

人によっては、当然歩けるようにリハビリを頑張りたい!と言うだろう。

また人によっては、仕方がないし、車椅子があれば何とか生活も出来るからよい!そんな方もいるだろう。

さらに、もうこのままでいい!歩けるようになることを考えるよりこの先の人生を車椅子人生を別の意味で充実させたい。そんな人もいるだろう。

そう思うと、人生は人それぞれ違うわけで、ただみんなゴールに向けて歩を進めていることに違いはない。

そういう中、介護はその人がその人らしく生きるのを寄り添いながら支える!その気持ちがとても大事だと思った。

農業だけでなく、人だって再生可能な自然エネルギーの一部だと考えれば、それを介護者がコントロールするなどと不毛なことを考えるよりもその人らしく生きられるよう寄り添っていくことこそが大事なのだと思いました。

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